物日図鑑

2017年12月5日

物日とは

物日という言葉を、私達は、それほど日常生活において聞かなくなってしまったのではないでしょうか。物日とは、一般的には、祝い事や祭りなどがある日のことを言います。今時の言い方をすれば、季節行事という感じでしょうか。

例えば、お花やさんでも、物日が年間に渡り、忙しい日として捉えることが出来ます。そのような時に、ちょっと急募で、アルバイトを雇ってしのいだりしているのではないでしょうか。

1月2日には、デパート初売りがあって、お正月仕様で蓋開けするのにお正月ディスプレイを引き受けて、既にお花やさんも大忙しです。

2月には、バレンタインデーがあります。実際に、バレンタインデーで、お花を贈ろうとする人たちも、少数ですがいらっしゃるようです。

ただし、お花やさんにとって、2月は、物日らしい日が存在せず、景気で低迷する月とも言われています。

3月は、ひな祭りが物日です。ただし、最近では、ひな祭りで急がしいお花やさんも、それほど多くはないと言われていますので、段々と、現代社会は、お花とともに季節感というものが失われて来ているのかもしれません。そして花より団子というのも当てはまるのかもしれません。

3月には、更に卒業のシーズンなので、お花やさんはかなり忙しいシーズンです。4月は、出会いのシーズンです。 春になってお花をプレゼントしようという気持ちも相乗的にアップしていくものです。

5月となれば、端午の節句で、葉菖蒲を売るために、お花やさんは大忙しです。ただし、特別な売る技術が必要な訳でもなく、アルバイトの人たちに任せっきりでもOKです。 5月には、お母さんの日もあるから、ここは、やはりお花やさんが切っても切れない関係になります。ここは、一番お花やさんが忙しい時期と言ってもいいかもしれません。

6月といえば、やはりブライダルが物日であり、お花をやりとりする光景も目立つシーズンです。 ただし、結婚式で大忙しというのは、特化した一部のお花やさんです。街のお花やさんが、結婚式でどこも大忙しということならいいのですが。

7月と、8月は、お盆など物日で、お花やさんを利用する人たちがいます。そして、9月には敬老の日があて、お花をおじいちゃんやおばあちゃんにプレゼントする人たちがおり、更にお彼岸があります。

10月にかけては、芸術の秋とあって、いろいろな場所で展覧会など開催されて、お花も必須アイテムです。

そして、ハロウィンというのも、最近では、お花やさんにとって忙しい物日として勘定してもいいでしょう。黄色いカボチャの形をしたものが、いろいろお花やさんにお目見えする時期です。

11月は、またまた、ブライダルで、お花やさんが結構忙しくなる時期と言われています。更に12月になれば、クリスマス、大晦日と、お花が大いに活躍するシーズンです。

【物日の意味を考える】

クリスマスやハロウィン、お正月、成人式、敬老の日、秋のお彼岸、春のお彼岸、中秋の名月、お正月、七五三、お盆、節分、桃の節句、端午の節句……と言ったものが、私達の日本に存在している物日ということになります。

私達の日本文化は、物日によって構成されていると言ってもいいです。そして、お花やさんが、物日によって忙しいこともいいことであり、基本、物日を待っている人たちも大勢することでしょう。

物日とは、節目のような役割を持ち、人間は、一つの節目を乗り越えれば、またもう一つの節目に向かっていくことになります。そして、いつの間にか時が流れ、人間は成長し、老い、死んで行くのですね。

人間は、死んで行くのですが、また新しい生命も誕生して、人間は、大きな輪でつながれているという感じもひしひしとします。

【線分一つとっても】

例えば、私達の物日として認知度が高い節分ですが、節分一つとっても、私達はそこからしっかりと季節を感じ取ることが出来ます。

節分とは、 そもそも、季節を分けることを意味して、 本来は立春、立夏、立秋、立冬の前日のことを言います。
そして、現在は、節分といえば、立春の前日をさすようになりました。

立春を新年と考えると、節分は大晦日にあたり、特別な意味を持つようになったとも考えることが出来ます。

そして、節分は大晦日にあたるから、節分の日には、邪気や、厄を払うために豆をまく習慣が定着したとも言われています。

節分では、鬼はそと、福はうち、とうたい踊って豆を食べて、 一緒に鬼の面を作り、 節分が過ぎれば暦上は春がやって来ます。

春の予感に、なんだかウキウキしてくるのもこの頃の時期ではないでしょうか。節分という物日では、鬼を払うために豆をまくのですが、 おこりんぼう鬼だったり、イヤイヤ鬼だったり、すぐに泣いちゃう鬼などなど、鬼の存在は、外部でなく心の中にも存在しているのではないでしょうか。一緒にそのような鬼も節分で追い払ってしまってください。

お母さんも、子供さんに物日を教えるというのは、日本を教え、季節を教え、文化を教え、時間を教えることが出来、とてもいいことです。更に物日について詳しく触れてみましょう。